広島・末包昇大外野手(26)が23日、カブス・鈴木誠也外野手(28)らとの沖縄自主トレを終え、マツダスタジアムでの選手会合同自主トレに合流した。憧れの先輩・鈴木から下半身主導の打法について助言を得て、2年目のテーマを「ギュウギュウのパンパン」と表現。2桁本塁打を目指し、新打法で飛躍を期した。

 憧れの先輩からもらった助言を胸に刻み、末包は2年目の飛躍へ決意を強くした。年始にOBでもあるカブス・鈴木から誘いを受け、初めて自主トレに参加。新境地開拓へ多くの収穫を得た。

 「今までも下半身を使ってやろうとしていたが、レベルが低かった。(鈴木)誠也さんに言われて気づいた。股関節を“ギュウギュウ”にして、お尻を“パンパン”に張ると。しっかりため(をつくり)なさいと」

 社会人出身で即戦力新人として期待された昨季は31試合の出場で打率・299、2本塁打、14打点。今季は2桁本塁打を目標にする大砲は鈴木から下半身主導の打法を教わった。右股関節に力を「ギュウギュウ」にため込み、お尻を「パンパン」に張らせるイメージを持って、下半身主導で振り出すことで、打球に力が伝わる。この鈴木イズムを吸収したうえで、テイクバックをほとんど取らず、上半身の力に頼らない新打法に着手した。

 「下半身がはまれば、あとは勝手に上半身がついてくると。下半身(の使い方)がへたくそだったので、一からちゃんとできるようにやっていた」

 グラウンドでの練習以外にも、ウエートトレーニングや、股関節周りのストレッチ、メディシンボールを使った体幹トレーニングなどで下半身が強化され、柔軟性も向上した。食事も1日3食、鈴木と共にし、栄養面のサポートを受けた。自主トレが進むにつれ、「力いっぱい振らなくても、はまれば打球が飛ぶようになった」と変化も実感したという。

 「タイミングを取れれば十分対応できると思うし、形は悪くないと。自分の形をどんどんつくっていって、1軍に一年間いられるように頑張れと言っていただいた」

 鈴木からの心強いエールも力に変え、新打法での覚醒で「第2の誠也」を志した。(長谷川 凡記)

 ▽昨季の末包 開幕の3月25日DeNA戦に「7番・右翼」で先発し、球団新人では1958年の古葉毅と森永勝治以来、3人目となる開幕戦3安打。4月2日の中日戦でプロ1号を放つと、5月8日のDeNA戦で球団新人では92年の町田公二郎以来、30年ぶり2人目となる満塁弾。その後は出場機会が減り、5月23日に登録抹消。8月2日に再昇格したが、11日に登録抹消されシーズンを終えた。

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